この記事を読むことで、私の「SEOライティング」についての知識が、どの程度か判断することができます。
「SEOライティングの基礎理解」「コンテンツSEOで1記事作成するために重要な要素」「この記事を書くために私が実践した手順」で記事が書かれています。
仕事を依頼していただく上で、参考にしていただけますと幸いです。
これより下が「SEOライティングの手順と基礎|例題を用いて徹底解説」として書いた記事となります。
SEOライティングの勉強をして一般的な知識はついた。
でも、SEOライティングのルールを守って記事作成できているか不安。
という方に向けて、SEOライティングの基礎の振り返りから、SEOライティングの手順を、この記事の作成時に意識した点を例題にして解説しています。
この記事を初めから順番に読み進めるだけで、あなたは自信を持ってSEOライティングを使用した文章が書けるようになります。
SEOライティングとは
SEOライティングとは、SEO(検索エンジン最適化)で上位表示されることを意識し作成した記事の書き方のことです。
本質としては「検索するユーザーの意図を読み解き、悩みや課題を解決する」ことがメインとなります。
また上位表示させることが目的ではなく、上位表示させることでサイト内への流入数を増やす。
その後、目的のセールスページへの誘導や、コンバージョン(成果)に繋げることが最大の目的となります。
SEOとは
SEOとは、“Search Engine Optimization” の頭文字をとった略語です。
全世界で使用ユーザー数の多い「Google検索エンジン」の最適化を意味することが多いです。
SEOという言葉は、Google検索エンジンに最適化させ、ユーザーの検索候補に上位表示させるための対策までを含めた言葉として、使用されることが多いです。
ライティングとは
広い意味での「ライティング」とは「文章を書くこと」を意味しています。
その範囲は、紙媒体の新聞、雑誌、チラシ。特定の相手に届ける手紙やメールなどの連絡手段。Web媒体のWebサイト、ブログ、LP(ランディングページ)などと多岐にわたります。
しかし、現在「ライティング」の意味は、Web上でのコピーライティングやセールスライティングを指すことが増えており「Webライティング」と総称されることが増えています。
また、Webライティングの中でも、SEO対策をした記事を作成する手法のことを「SEOライティング」といいます。
SEOライティングに必要な基礎理解
SEOライティングは、作成した記事が検索結果で上位表示されることが目的です。
Google検索エンジンに評価され上位表示されるためには、押さえておくべきポイントが決まっています。
とても簡単に分けると「検索エンジンに嫌われないこと」と「検索エンジンに好かれること」です。
SEOライティングで検索エンジンに嫌われないための3つの評価ガイドライン
Googleは良質なコンテンツの定義をしており、
「検索したユーザーの悩みが解決し新たな体験や経験ができる、オリジナリティに溢れた、読みやすくわかりやすい記事」
とガイドライン(参考サイト:Google General Guidelines)にて紹介されています。
そのために重要になるのが「E-E-A-T」「YMYL」「MFI」の3つの項目です。
E-E-A-Tとは
Googleがウェブサイトの品質を評価するために定義している4つの評価基準のことです。
- E:Expertise(専門性)
- E:Experience(経験)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
つまり、あなたがこの記事を書いて紹介するに値する客観的な理由を教えてください。
ということです。
医療のことについて書くとすれば、
医者なのか(専門性)
医者ならどれぐらいの勤務年数か(経験)
医者としての肩書は(権威性)
今回作成する記事の疾患をどれだけ治療しているか(信頼性)
という部分が重要視されるということです。
YMYLとは
ユーザーの健康や財産、幸福に大きな影響を与える可能性のあるテーマのことです。
Googleが定義しているのは「金銭取引」「金融」「医療」「法律」「公的な情報」「人種・宗教など」の6つです。
- 金銭取引:高価な商品やサービスの決済がある
- 金融:保険・投資・税金など財産に関わるテーマ
- 医療:病気や薬など健康に関わるテーマ
- 法律:政治や行政など市民権に関わるテーマ
- 公的な情報:国際的な時事問題や政府発表の重要なニュースに関わるテーマ
- 人種・宗教など:人の集団や主張に関わるテーマ
上記6つのテーマは、検索するユーザーの生活に、大きな影響を与える項目とGoogleは判断しています。
そのため、6つのテーマを扱う場合には、E-E-A-Tにおいても、より専門的な知識が必要となります。
MFIとは
「モバイルファーストインデックス」の略語です。
PC表示だけでなく、スマホでもユーザーが見やすいように情報を表示することを、重視しています。
指標としては、
- スマホ表示がレスポンシブデザイン(スマホでも見やすい表示)になっているか。
- スマホに表示されるまでのスピードが速く、ストレスなく使用できるか。
上記2つはGoogle検索エンジンの評価項目として年々重要になってきています。
以上がGoogleに嫌われないためのポイントになります。
次に、Googleに好かれるためのポイントについて解説します。
SEOライティングで検索エンジンに好かれるためのポイント
Google検索エンジンで上位表示させるためのポイントは「内部対策」「外部対策」「コンテンツSEO」の3つのカテゴリーに分けることができます。
SEO対策の カテゴリー | SEOライティングでの対策のしやすさ | SEO対策の概要 |
---|---|---|
内部対策 | クロールやインデックスの促進を目的としたSEO対策のことです。 「クローラビリティの促進」「インデックス最適化」「ページエクスペリエンスの改善」など | |
外部対策 | 他のサイトからの被リンクの質や数で判断されるSEO対策のことです。 「関連性の高いサイトからの被リンク獲得」「第三者からの評価の獲得」「SNSでの露出」など | |
コンテンツSEO | ターゲットユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを作成し検索順位を最適にするSEO対策のことです。 「キーワード選択」「タイトルと見出し構成」「本文の読みやすさ」など |
このうち、SEOライティングを利用して、SEO対策ができるカテゴリーは「コンテンツSEO」です。
そのため、次項では「コンテンツSEO」対策について深掘りします。
SEOライティングを利用したコンテンツSEO対策手順
コンテンツSEOでは、Webコンテンツを検索エンジンに最適化させるために守るべき5つの要素があります。
キーワード選定
キーワード選定では、コンテンツのテーマやターゲットとなるユーザーの検索意図に合わせた、適切なキーワードを選定し、コンテンツ内に自然に分散させることが重要です。
キーワードの選定には、「キーワードプランナー」「ラッコキーワード」「Ubersuggest」などのツールを活用すると効果的です。
またその際に、キーワードを「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード(ロングテールキーワード)」に分けることも効果的です。
タイトル作成
コンテンツのタイトルは、検索ユーザーが最初に目にする要素です。
そのため、タイトルの質によって、ユーザーのクリック率は大きく変化します。
タイトル作成は、選定し狙ったキーワードを含めつつも、ユーザーの興味や関心を引くような工夫をすることが重要です。
タイトルの長さ | ・一般的な文字数:32文字以内 ・PCを狙う場合の文字数:30~35文字 ・スマホを狙う場合の文字数:36~41文字 ※規定文字数を超えても前30文字で意味が理解できる場合には文字数は長くても可 |
キーワード | ・重要なキーワードはできるだけタイトルの先頭へ配置 ・複数のキーワードを狙いすぎず1ページ1テーマ(キーワード)を基本とする |
ターゲット | ・選定キーワードで検索し上位に表示されているサイト傾向から主要なターゲットを決める |
ユーザーニーズ | ・ユーザーの検索意図を把握すること |
パワーワード | ・数字(例:「5分でできる」「1ヶ月で10万円」など) ・ポジティブワード(例:「誰でも簡単」「これ1冊で全て解決」など) ・ネガティブワード(例:「知らないとやばい」「やったらダメな」など) |
見出しと構成
見出しは、コンテンツの構造や流れを示す要素で、本でいうと目次のようなものです。
ユーザーの読みやすさや理解度に影響するだけではなく、検索エンジンも見出しを見て全体像を把握します。
見出しは「H1からH6」までの階層構造を持ちそれぞれにルールが存在しています。
見出し | 分類 | 補足 |
---|---|---|
H1 | 大見出し | タイトルとして使用される見出しで基本的に1ページに1つ使用が可能 (タイトル・テーマ) |
H2 | 中見出し | H1を補足する見出しで複数回の使用が可能 (目次・章) |
H3 | 小見出し | H2を補足する見出しで複数回の使用が可能 (各章のポイント) |
H4 | 小見出し | H3を補足する見出しで複数回の使用が可能 (補足事項) |
H5 | 小見出し | H4を補足する見出しで複数回の使用が可能 (補足事項) |
H6 | 小見出し | H5を補足する見出しで複数回の使用が可能 (補足事項) |
この階層を壊さないように順番に使用することが重要です。
例えば住所で表すとすれば、以下のようになり、見出しのH1~H6の重要性がわかると思います。
日本 | 東京都 | 港区 | 芝公園4丁目 | 2番 | 8号 |
H1 | H2 | H3 | H4 | H5 | H6 |
また、見出しにもタイトル同様に、選定し狙ったキーワードを30文字程度で自然に盛り込むことが重要です。
その際に、見出しを読むだけで「どんな内容について書かれている記事なのか」までわかるとSEO対策に効果的です。
本文
本文は、コンテンツの中核となる部分で、検索ユーザーの悩みが解決し、新たな体験や経験ができること。
「E-E-A-T」を意識し「可読性」「視認性」「判読性」の3つを重視した読みやすい文章であること。
が重要になります。
E-E-A-T | Expertise(専門性)、Experience(経験)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)のこと |
可読性 | 理解しやすい文章 |
視認性 | 理解しやすいデザイン 「改行」「文字のサイズ」「画像の配置」「表やグラフの配置」「動画」「リスト」など |
判読性 | 読み間違いを防ぎ、正しく意味が伝わる文章 |
上記4つの重視すべき基礎を踏まえた上で、テクニック的な重視すべき点として、
文章の書き方 | ・結論を先に述べる ※1:現在は文章の書き方として「PREP法」を推奨している人が多い ※2:三段論法を用いて論理の飛躍を防ぐ |
文字数 | ・全体の文字数はライバルサイトの文字数に依存しやすい ※1:長ければ良い記事というわけではない ※2:一般的に指標となる全体文字数で定義されているのは、「1500文字以上」「3000文字以上」「5000文字以上」が多い ・各見出しでは、300〜500文字以内を意識する ※長くなると見出しとズレた内容が混ざりやすいため |
句読点と改行 | ・文節が2文以上にならないように改行する ※文節が2文以上になると詰まった印象となり視認性が落ちやすいため |
誤字脱字 | ・書き終えた後に音読などで対策を行う |
以上の内容を含めて本文を作成することで、「検索ユーザーの悩みを解決」し、「ページ離脱率が低く」、「ページ滞在時間の長い」記事を作成することに繋がります。
メタディスクリプション
メタディスクリプションとは、ユーザーが検索した際に、記事のタイトルと共に表示される160文字程度の記事の要約のことです。
タイトルと同様にユーザーのクリック率に影響するため重要になります。
メタディスクリプションは、キーワードを含めつつ、コンテンツの内容や読むメリットを、簡潔に伝えることが重要です。
以上が「SEOライティング」をするために重要な基礎の部分でした。
SEOライティングの手順
SEOライティングの基礎がわかったところで、SEOライティングの記事作成の手順について、この記事を作成した時の思いとポイントを踏まえて紹介します。
SEOライティングで1記事を書き終えるための手順
SEOライティングで記事を書き終えるための作業手順は以下の6つの工程になります。
- キーワード選定
- ターゲットの設定をし検索意図を想像する
- タイトルと見出し構成の作成
- 本文を作成
- 本文の修正
- 記事のアップロード
しかし、今回は、記事をどこに向けて書くのか。
の対象が決まっていたため、①と②の順序が逆になりました。
- ターゲットの設定をし検索意図を想像する
- キーワード選定
- タイトルと見出し構成の作成
- 本文を作成
- 本文の修正
- 記事のアップロード
私が意識したSEOライティングのポイントについて作業手順ごとに解説します。
①ターゲット設定と検索意図の予測
今回の記事は、クラウドワークスやランサーズ、ココナラといった、クラウドワークによってライティングの仕事を発注したい発注者さんを対象に作成しています。
そのため、作成する記事は、SEOとライティングに関する内容で、1つの記事を見れば私のレベルがわかってもらえるものにしようと決めました。
ターゲット | クラウドワークを通じて仕事の依頼をする発注者さん |
検索意図の予測 (このページを見てくれる意図) | 自社サイトやブログ内の記事依頼をする際に、上位表示をさせたいと思っている。 そのためには、ライターのSEO知識が必要であり、すでに知識を持っている受注者を探している。 |
本記事の目的 | ・1ページ見るだけでSEOの知識をどれほど持っている人かわかる記事。 ※発注者さんは忙しいためSEO知識と文章力が簡単に知ることができると安心で便利。 |
②キーワード選定
ターゲットと本記事の目的が決まったため、次に選定するキーワードを決めることにしました。
キーワードは「ラッコキーワード」と「Ubersuggest」を利用し「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」を選択しています。
キーワードの種類 | キーワード | 検索ボリューム | SD (SEO難易度) |
---|---|---|---|
ビッグキーワード | SEO | 49,500 件 | 39 点 |
ミドルキーワード | SEOライティング | 1600 件 | 36 点 |
スモールキーワード | SEOライティング 手順 | 20 件 | 24 点 |
その後、Google検索にて「オーガニック」「intitle:」「allintitle:」にて「SEOライティング 手順」のライバル検索を実施。
その結果、文字数は5000文字から1万文字は、必要なことが判明。
また、ライバルサイトの見出しや構成から、SEO対策とSEOライティングに関する一般的な対策や、改善方法がメインとなっており、例題を交えて意図や内容を解説するような記事がないことが判明。
そのため、一般的なSEO対策を解説後、SEOライティングの手順を例題付きで解説する記事にすることにしました。
ただ、紹介用の記事でなければ、今回のキーワードは競合が強いため、参入初期に記事の作成はしません。
③タイトルと見出し構成の作成
キーワードが決まりましたので、次はタイトルの作成です。
- この記事の中で狙っているキーワードの「SEOライティング 手順」がタイトルの先頭になること。
- タイトルの総文字数が32文字以内になること。
- 関連しないキーワード要素が入らないように1テーマにすること。
の3点を守り「SEOライティングの手順と基礎|例題を用いて徹底解説」としました。
次に、見出しと構成です。
以前は全ての見出しに狙っているキーワードを盛り込むことで、SEO上有利になっていました。
しかし、読みやすく、わかりやすい文章が好まれることが前提となり、現在は無理にキーワードは入れないことが主流となっています。
そのため、H2タグには「SEOライティング」のキーワードを確実に含ませましたが、H3以降のタグには「SEOライティング」を無理のない範囲で含ませています。
狙っているキーワードの「手順」に関しては盛り込める部分が少なかったため、本文の中にできる範囲で盛りこむようにしています。
構成に関しては、H2の補足をH3が。
H3の補足をH4がする構成となるように順序を守り組み立てています。
④本文を作成
コンテンツの中核となる本文作成です。
今回の本文作成時のポイントは、
- 見出しごとに300から500文字程度の文字数にできるだけ収めること
- 最初と最後に「結論」を持ってくることで、何についての記事か先にわかるようにする
- 三段論法ではないが事象に繋がりが出きるように順に解説
- SEOライティングの事例を知りたい人に向けた内容のため一般的な専門用語は使用する
- 「こそあど言葉」をできるだけ減らす
- 難しい言葉や漢字は「ひらがな」や「カタカナ」にして開いて記載
上記の6項目を意識して本文は作成しています。
また、本文に入る前の導入文では、誰に向けて書いた記事で、どんなことを伝えて、最終的にどんな状態になることができるのか。
について伝えるようにしています。
⑤本文の修正
本文が読みづらくなっていないかを音読して確認し、読みづらい部分や文章に統一感のない部分は修正しています。
⑥記事のアップロード
記事のアップロードはWordPressにてアップロードしています。
WordPressでのサイト、ブログの作成は20サイト以上行っています。
そのため、入稿、修正含めて問題なく実施可能です。
以上が、今回の記事において実践した、SEOライティングの手順となります。
最後にSEOライティングの手順におけるポイントをまとめます
SEOライティングの手順と実例付きでの解説は以上となります。
SEOライティングの勉強をして一般的な知識はついた。
でも、SEOライティングのルールを守って記事作成できているか不安。
という方に向けて、SEOライティングの基礎の振り返りから、SEOライティングの手順を、この記事の作成時に意識した点を例題として解説してきました。
SEOライティングのポイントは「いかにユーザーのためになる記事を書くことができているか」になります。
「ユーザーのためになる記事を書く」という目的を達成することができれば、Google検索エンジンからの評価も上がりSEOで上位に表示されやすくなります。
SEOで上位表示しやすくするための指標として、「キーワード選定」「ターゲット設定と検索意図の予測」「タイトルと見出しの構成」「本文」「文章の修正」といった5つの手順を守ることが重要です。
SEOライティングで重要となる部分を抑えて、SEOでの検索上位を目指していきましょう。
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